大太鼓の修復

 本堂外陣の回廊に設置されている大太鼓(大正6年寄贈)が、今回98年ぶりに修復されました。両面の皮を張り替えて、塗装もかけ直され、設置された当時のきれいな音に近づいたのではないかと思われます。代々受け継がれてきたものを修復して、後世に残せる幸せを有難く頂戴させてさせていただきました。
 打物法によると大太鼓は「主として梵鐘を鳴らす前に打って、法要または儀式のあることを報ずる。
その打ち方は一声してから打ち上げて打ち下ろしを2回、次に二声を打つ」とあります。
 この大太鼓の寄贈者は井須音吉氏と高野源氏であり、物故者として井須姓4名、高野姓3名、阿部姓1名が法名と共に、太鼓の胴の部分に墨書されております。なお、井須音吉氏の名は本堂回廊の奥の方に吊されている喚鐘にも寄贈者として刻銘されております。日付は大太鼓より早く明治41年11月とありますが、縁者の消息はいまだに不明であります。
 この後は、報恩講などの法要の前に打ち鳴らされるわけでありますが、太鼓の音はどこか郷愁を誘い、さらには歓喜の心を呼び覚ます、そんな音色ではありませんか。この後は堂内に響きわたる大太鼓の音に耳を傾けていただきたいものです。
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