月別アーカイブ: 11月 2005

集会鐘(しゅうえしょう)

集会鐘大正初期に建てられた眞願寺の鐘楼堂は、築90年を超えます。この度の事業の基本計画の時に現状調査を行いました。基礎や台座、屋根などもいたみが激しく、補修工事が必要と言うことですが、柱や紅梁などは「自然乾燥によるヒビ割れや多少の変色はあるとしても、しっかりしていて腐蝕している部分もない。」と言う報告でした。 これだけの風雪に90年以上もさらされながら、柱や紅梁が「しっかりしている」のには大変驚きました。今日の技術では、これだけ耐久性のあるすばらしい鐘楼堂は出来ないのではないかとも言われました。現在の鐘は昭和36年にお迎えした2代目で、初代の鐘は384㎏で、昭和17年に戦争で供出しています。

元来お寺は、地域の集いの場所であり、時をつげる鐘があり、この世に生まれてから、お浄土に往生させていただくまでの人生の節目の法要や儀式を送るところです。 又み佛の教えを聞き、私の心のよりどころでもあります。いつの頃からでしょうか、お寺はお葬式と法事をする場所、線香くさいところと言われはじめたのは・・・。

来る平成20年には当寺の開教125周年慶讃法要を迎えさせていただきます。長い歴史の中でご苦労された多くの先人に感謝させていただくことは当然のことですが、本来のお寺のあり方を問い、現代の社会の中でも、「心のよりどころ眞願寺」と言われるようなお寺を、誰でもが気軽に訪れていただけるお寺を目指したいと思います。

現在眞願寺の鐘は「集会鐘」が諸行事の1時間前に十打、「さあ、ご法座がはじまりますよ~。集まってくださ~い。」の意味で打たれます。この鐘の音が十方に響き渡り、たくさんの方々がこの門をくぐり、ご法座にあわれますよう願ってやみません。

平成17年11月

そなえよつねに

そなえよつねに平成17年10月26日  江別まとい会主催による消防関係物故者追悼法要が当山本堂にて厳修されました。ご遺族の皆様、そして市長はじめ多くのご来賓の皆様と、故人のご遺徳を偲び、そなえある社会をきづいていこうと、心新たにさせていただきました。

私たちはいざ災害に遭うと、人は誰も助けてくれなかった。とか、行政は・・・、そして国は・・・、と身のまわりの助けを要望し、又それがかなわなかったときは、そんな思いになりがちです。でも、本当の災害とは、役所も消防もそして国も、みな被災していることだってあり得るのです。それを思うと先ずは私に災害の備えが、今、どこまでできているか。大地震が今おそってきたら、どうするか。そして、家族の無事が確認されたらどうするか。そこを考え準備するべきでしょう。

何が起きるかわからない。それがこの娑婆世界です。諸行無常の世界だからこそ、これで十分だとは、いくら準備してもいえないのではないかと思います。

当寺も江別市から緊急避難所に指定されております。避難所として、最低限できうる準備をさせていただき、そして門信徒の皆様や地域の皆様が、災害時に避難所や連絡場所となり得る様、心がけていきたいと思います。そして、門信徒の皆様や地域の皆様には、家族や両隣の皆様の無事が確認できれば、お寺においでいただき、緊急に避難されてきた方々の「避難所・眞願寺」にご協力下さい。

どうぞ皆様、心身共に「そなえよつねに」をモットーに助け合える社会を作っていきましよう。それは一人ひとりの心がけ次第です。

平成17年11月
釋了正