樺太アイヌ移住殉難者 墓前追悼法要



内地では梅雨入りの為雨の多い季節となりましたが、6月16日は江別でもはっきりしない曇り空の中、風の強い一日となりました。

境内には次々とお花が咲き、春から夏へと季節が急ぎ変わっていきます。紫陽花もそろそろお花の芽が出てきました。

そんな中、午後1時からの親鸞聖人ご命日法座にも、40名の皆様にご参詣いただき、親鸞聖人を偲びつつ御法座を勤めさせていただきました。



 

今回も正信偈を皆様とご一緒にお勤めし、御法話は由仁町の高橋宗英師におひもときいただきました。

 



そして、恒例行事となっています樺太移住殉難者墓前追悼法要が午後3時より江別市営対雁やすらぎ苑にて行われました。今年は16日の御法座と重なったので、午後2時より遺族主催の墓前祭(樺太アイヌ式)が行われ、引き続き3時より眞願寺による法要が行われました。

我々がお墓についた時は、ちょうどアイヌ式の儀式が行われている最中でしたので、急遽私もその儀式に参列させていただき、お供えをさせていただきました。(濁酒を捧げ、お供えします)

その後、『乗佛本願生彼国』の明如上人の七字が刻まれた「対雁の碑」の前でご法要が営まれました。

 

 



アイヌ協会・江別市それぞれからの追悼文、そして遺族代表しての追悼の言葉をいただき、有縁参詣の皆様50名以上の方々の焼香の中、ご法要をお勤めさせていただきました。



今日の日本においても存在する領土問題。特に北海道は日本領土の最北端に位置し歴史的にも多くの問題が未解決のままになっています。その中でも、現在の北方領土も長年解決できない大きな問題といえるでしょう。



120年以上の時を経ても存在する樺太移住殉難者の遺族の悲しみや思いは、世代と時は過ぎても、樺太アイヌでありながら日本人として、日本の領土で今を生きてゆかなければならない現実にあると思います。その思いに心を寄せたとき、どの時代の領土問題やそれにまつわる戦争においても、その土地に居住する住民の方々の思いを無視したものがあったのだと思います。何事もまずは歴史を認識し、そのようなことが二度とおきないようにすることこそが、真の平和への道ではないかと思います。私達は、宗教・政治・思想はそれぞれありますが、まずは私自身が、どんな場合でもお互いを重んじ、お互いを認めあっててゆくことが大切であり、その積み重ねが平和への架け橋となってゆくと思います。

 

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