親鸞聖人750回大遠忌法要御正当参拝の旅 親鸞聖人750回大遠忌第3期(御正当法要)団体参拝旅行に参加して 釋一乗(総代 笠羽範夫)様より

投稿日:2012年3月1日

2012年(平成24年)1月11日~13日
浄土真宗本願寺派 龍谷山 本願寺
~世のなか安穏なれ~

いよいよ、本山で親鸞聖人750回大遠忌法要御正当が厳修されます。

この尊い佛縁にお遇いするため、私たち眞願寺法要参拝団は、1月11日(水)午前8時45分眞願寺に集合し本堂でお参り後、簡単な出発式を行い9時にこの度の参加者一行24名(了正住職は一便早く京都へ向かう)新千歳空港に向けバスで出発しました。

この日の江別の天候は最近にない好天で、我々参拝団を歓迎するかのように幸先よい旅立ちでしたが~

定刻関西空港に降り立ち、バスで京都へ向かうも、京都に近くなるにつれ風雨が強くなり、寒さも厳しくなってきました。寒さに慣れているつもりでしたが、京都の寒さも結構身体に応えました。

無事目的地大谷本廟に到着

はじめに、御正忌にしか上がることのできない明著堂に参拝、焼香。続いて第一無量寿堂、第二無量寿堂をそれぞれお参りし、閉所時間でしたが会館側のご配慮を頂き礼拝堂で眞願寺衆徒廣兼氏の調声で讃仏偈をおつとめしました。

大谷本廟は、親鸞聖人のご遺骨をご安置したご廟所であり、本願寺発祥のゆかりの地といわれています。このご廟に参拝し、宗祖のお側近くに私の祖父母、父母、叔父叔母、そして兄の遺骨を納めさせていただいているありがたさを改めて感じ、宗祖のみ教えを仰いで、お念仏のよろこびに生きる日々を送りたいと思うことでございます。

今日の宿泊地京都東急ホテルに入り、ひと時体を休め、夕食処京都「めん坊木屋町本店」にて、うどんすき鍋をいただきました。ちょうど宴が盛り上がったところへ了正住職さんが明日の法要出勤の練習から解放され、参加者皆さんと今日初対面です。練習のお話、明日のご自身の出勤等お話になり楽しい夕食のひと時を過ごしました。

12日終日:御正当法要

京都の冬は底冷えが厳しく、この日は今年一番の冷え込みで、うっすらと雪化粧、北海道からの参拝団を歓迎してくれたようです。

晨朝後、各自朝食を済ませ御影堂へ、早朝小林法務員さん、JTBの大川さんに御影堂の最前列を確保していただき、皆さん時間に余裕を持って集まることができました。大変ありがたいことです。

午前の法要(日中法要)は、総局の挨拶、記念布教が終了し、次に中央の通路を縁儀が歩かれ、その中に眞願寺衆徒廣兼氏が出勤され余間へと歩まれていきました。その姿を拝見しこの法要の一員として出勤された慶びを、皆さんとあじわいさせていただきました。又、了正住職は讃嘆衆として出勤され、御影堂に響きわたる雅楽の一員として演奏されておりました。又この一員として照順寺の伊澤住職さんのお姿も拝見し、私たち参拝者の目の前であり、感無量のものがありました。

雅楽が奏でられる中、御門主様、新門様が入堂され法要が始まりました。親鸞さまのお姿を仰ぎ、大遠忌の佛縁にお遇いできたことに感謝申し上げるばかりです。

総会所で特別講演「願以此功得・・・」のこころ~お念仏、あなたの心に届いていますか~本願寺派布教使吉村善充師のお話を聞かせていただきましたが、これは大変大事な意味を持っている事に気づかせられました。このお話は機会を見て住職に解説をお願いしたいと思っています。

午後の法要(中逮夜法要)には了正住職が内陣に出勤し、雅楽が奏でられる中、お導師の御門主様を先頭に、新門様、結衆と言われる僧侶(七条袈裟を着けて)とともに、御真影さまの周りをめぐる「浄土法事讃作法」というお勤めをなされました。

このお勤めは、親鸞聖人750回大遠忌法要御正当の中間に当たる中逮夜の法要で、内陣のお飾りのお花や内敷なども新たにされ、荘厳かつ華麗なご法要であり、何よりも直接御内陣が見える最高の場所での参拝は、何にもかえがたいありがたさで感無量でした。

このご法要には、了正住職様のお母様も我々参拝団とご一緒に参詣され、ただただこのご縁に感謝申し上げたいと思います。

法要後夕食時まで自由散策

この日の夕食は「京都三嶋亭本店」にて、すき焼を頂きました。この夕食会には、今日の法要で午前と午後、雅楽の一員として出勤されていました照順寺の伊澤住職様にもご一緒いただき、楽しいひと時を過ごさせていただきました。

また、この日の法要の感想について参加者の方にお聞きしますと、一様に素晴らしい法要だった、涙が止まらなかった等感激ひとしおの様子でした。

これからも、今日の感激を忘れることなくお念佛相続に努めていきましょう。

13日京都市内半日見学

好天の中、京都東急ホテルを了正住職のお母様に見送られ、市内見学に出発しました。最初に訪れた東本願寺は現在阿弥陀堂修復、御影堂門修復事業を行っており、2015年完了予定で進められておりました。
この修復事業は念佛相続の佛事としてとらえているとの事でした。

次に、元祖法然上人八百年大遠忌法要をおえられ、記念事業として平成の大修理が行われていた浄土宗総本山知恩院を参拝しました。

このたびの大遠忌を機縁として、ひとりひとりがお念仏の信仰を深め、法然上人のみ教えがさらに継承されることを願っているとの事でした。

いずれにしても、お念仏のみ教えに耳を傾け、ひとりひとりの生き方を問い尋ねることが求められていると思います。

お昼は『清水順正』にて湯どうふをいただき、その後清水寺周辺で買い物等散策後関西空港へ、そして新千歳空港~眞願寺に無事午後8時に到着。寒い中寺族、法務員さんのお出迎えを受け感謝です。

ご本堂で到着をご報告し、眞願寺3度目の参拝団の添乗をいただいたJTBの大川さんに感謝申し上げ、このたびの御正当法要のご縁を、多くの方々にお伝えし、「世のなか安穏なれ、佛法ひろまれ」と願われた聖人のおこころをいただき、自らがお念佛に遇えた尊い慶びを、次代へつなぎ弘めていきたいものです。

合 掌 
釋一乗(総代 笠羽範夫)