ご挨拶

投稿日:2012年3月1日

第五世住職 釋 了 正

謹啓 お念佛ご相続のもと、益々ご清祥にてお過ごしのことと存じます。本山本願寺では親鸞聖人750回大遠忌の御正当法要も1月16日で無事円成されました。眞願寺からも6月、10月、1月の三期そして9月には壮年会記念全国大会に参加いただき、あわせて95名の方に親鸞聖人の御影堂に上山し、50年に一度の希有の御勝縁にあっていただきました。まことに尊くすばらしいことです。

ご法要円成にあわせて、ご門主様より御消息が発布されました。その中で大震災や災害に遭われた皆様に心をよせられ、その中で原発事故については『自然の調和を破り、後の世代に大きな犠牲を強いることになりました。これは肥大した人間の欲望のもたらしたところです。』と述べられています。そして親鸞聖人のお言葉をいただいて『凡夫には清らかな心も真実の心も存在しないとお示しになりました。それは、阿弥陀如来の光に照らされて明らかになる私の姿です。凡夫の身でなすことは不十分不完全であると自覚しつつ、それでも「世の中安穏なれ、佛法ひろまれ」と、精一杯努力させていただきましょう。阿弥陀如来はいつでも、どこでも、照らし、よびつづけ、包んでいてくださいます。』と結ばれています。

この御消息をいただき、凡夫である私に気づき、お念佛もうす人生を、いのちある限り過ごさせていただきましょう。そしてこのすばらしい佛縁を、次世代へ受け継いでいく、新たな始まりとさせていただきたいと思うことです。

さて、眞願寺もお陰様で1月22日門信徒総会が行われ、護持会の事業報告決算および事業計画予算が審議され、ご出席いただいた役員門信徒皆様の御賛同をいただき、満場一致にて採決いただきました。特に昨年は護持会運営積立金より境内の隣接地を買収し、北側の参拝者駐車場が広くなりましたこと、ご報告させていただきました。春秋の彼岸やお盆、そして報恩講や葬儀などは、警備員に駐車場の管理をお願いしていますが、それでも駐車場が手狭で、ご近所にご迷惑をかけることも多いことから、駐車場が広くなったことは大変有意義だと思います。(買収した土地は図面右側色つきの部分)

多くの御門徒の皆様がおいでいただく施設の充実をと、どなたでも参拝出来る心のふるさと『眞願寺』を目指し努力していきたいと思います。また、パンフレットも作りましたが、御門徒の皆様にもご法事や葬儀など、是非眞願寺をご利用いただきますよう、お願い申し上げます。

合 掌