大遠忌 眞願寺第二期団参 『お念佛に出会う旅』 ②

投稿日:2011年10月31日

15日、午前8時にはホテルを出発し、一路ご本山へ向かいました。堀川通りを七条より北にあがり、興正寺さんを過ぎると本願寺です。七条の交差点より大きな旗がたくさんそびえ、賑々しくお出迎えです。ご本山の職員の皆様がたくさんでお出迎え下さり、歩道に降りると、『北海道札幌組の皆様、ようこそお参り下さいました。』と声をかけて下さいました。

列を組んで団旗を先頭に、山門へ向かいます。その間もたくさんの方にお出迎えの声をかけていただき、、ありがたいことです。さあ、山門で一礼しご本山本願寺の境内へ。

前回と同じように、先ずは記念撮影です。ホテルを出発したときは小雨模様で心配しましたが、雨も上がり撮影できそうです。そんな時、団参の皆さんとは別な方向から、「住職!」っと声がかかりましたが、ここに住職はたくさん居るのだからと思っていましたら、『眞願寺住職さ~ん!』と。よくよくその声の方向に振り向くと、かわいい二人のお子さんずれの家族がいました。え!「内藤君!」眞願寺の法務員を長らくお勤めいただいた北海道佐呂間町西光寺さんの内藤さんご一家でした。「いやぁ~っ。こんなところでびっくりだね!」と声をかけると、「実は眞願寺の団参があることはHPで知っていて、会えるかもしてないと思い、うろうろしていました。」とのことでした。うれしいことです。団参の参加者にも、よく知っている方も多く、ご本山での再開をよろこびながら、いっしょに記念写真に入ってもらいました。

またまたその他にも受付まで私を追いかけてきた大阪の友人にも会い、席が空いていれば一人分分けてほしいとのこと。「私が出勤だから、その分空いているから」と言うことで、友人の知人(沖縄県石垣島の寺院の坊守さん)が急きょご一緒することになりました。

山門より境内に入れば、多くの出会いや再会があり、どんな方とも御同朋の仲間として参詣できる、そんなよろこびを感じつつ、先ずは阿弥陀堂に参拝です。

きれいにお荘厳され、すばらしい御内陣に見とれながら、合掌。そして渡り廊下より御影堂へと向かいます。今回の参拝席は下陣の外ではありますが、正面よりやや北側で、「縁儀」の歩かれる通路の近くでした。目の前で「縁儀」もよく見えますし、直接御内陣を見るのはなかなか難しいようですが、大きなスクリーンが目の前にあり、よかったとおっしゃっていました。

さあ、ご法要です。私は御内陣に出勤させていただきました。阿弥陀堂でにて御門主様とご一緒に御本尊に参拝させていただき、後堂より御影堂へ。御影堂後堂でしばし準備ととのうまでまち、雅楽の合奏の中で御内陣へ入堂です。普段より広い御内陣には、御導師の御門主様、新門様と我々結衆が24名が着座し、宗祖讃仰作法音楽法要がおつとまりになりました。すばらしい音楽法要でした。

ご法要が終わる前より、浄土宗知恩院門主様と、真宗九派の各御門主様の御焼香がありました。1年間に及ぶこの度の大遠忌法要の中で、一度だけのご縁である、各派御門主の総参拝のご法要にたまたま私達が参詣させていただいたのでした。御内陣の私の着座していたまうしろには、浄土宗知恩院の門跡様がご臨席になられ、ご法要雅終わると先ずは、本願寺の御門主様、新門様のちょうど真ん中である、内陣正面までおいでになられ、五体当地の礼を以て、御焼香されました。その後、東本願寺門首様より真宗各派の御門主が焼香され、厳粛な中に希有のご縁を拝見させていただいたことです。

ご法要の最後は、新門さま、御門主様の「お言葉」をいただきました。その中で大震災の原発事故にも触れられて、『原子力の問題は人間の知恵や能力を超えて、私達の欲望が広がったことを示しています。それは後の世代に犠牲を強いることになるでしょう。』とのべられました。そして『仏法を伝えられ、御影堂を託された私達が子孫へは何を残すことが出来るでしょうか。』と問われました。そして最後に『南無阿弥陀佛とお念佛申し、精一杯過ごさせていただきましょう。』とお示しくださいました。心深く聞かさせていただいたことです。

 ご法要が終わり、予定では書院の拝観でしたが、各派宗主のご接待のため書院は本来の使用目的のため、拝観が中止となり残念なことでした。しかし、飛雲閣や唐門は拝見させていただきました。又、今回もお二人が帰敬式を受けられ、ありがたく法名拝受されました。おめでとうございます。

受付テント付近で皆様集合し、ご本山を後にしました。やや雨模様の中、本願寺と興正寺の間の道を通り、本願寺の玄関門にさしかかりますと、その玄関門にたくさんの僧侶がどなたかのお見送りをされているようでした。どちらかの御門主様でしょう。本願寺の職員さんも大忙しの日だったようですね。

 龍谷大学をぬけて七条通りを渡ったところにある本願寺御用達の「坂安」さんに到着。本願寺のお斎を作られている京料理の老舗です。二階の和室でゆっくりとお昼をいただき、ご法要の感動を思い起こしつつ、おいしい昼食で一時を過ごさせていただきました。

昼食をすませ、自由散策になりましたが、前日いけなかった青蓮院に参拝し、親鸞聖人のお得度されたお姿を偲びつつ、合掌させていただきました。そこからお買い物もあるとのことで、清水まで行き、自由散策です。ここで又、江別の方々とお会いしました。それも、大麻高校の修学旅行の一行です。バスもとなりどうしに駐車し、息子の友達にも会うなど、世の中せまいものですね。

一端ホテルに帰り、夕食は三条の『がんこ京都本店』に向かい、一献かたむけつつ、お一人づつ感想をお話いただきました。ご法要の余韻と感動。そしてお念佛に出会えたよろこびと、導いて下さった亡くなって行かれた身近な方々に感謝しつつ、夜もふけてゆきました。私も坊守と娘と来れて本当によかったと思いました。そんな娘が「50年後もも必ず本願寺にお参りします!」と。うれしいですね。ありがたいですね。