愛別離苦(あいべつりく)

佛教の教えに[四苦八苦]という言葉がある。私が生きていく中で必ず出会う苦しみを、お釈迦様がおときくださった言葉である。その中で愛別離苦(どれほど愛する者であろうとも、離れ別れなくてはならない)を死別という悲しみを通し、味わうことは死んでいく者も看取る者も、できれば避けたいことであるが、なかなかそうはいかない。

そんな私に阿弥陀様は、また会うことのできる世界をご用意してくださった。そこが[西方浄土]であり、そこには死んでいくのではなく、往き生まれさせていただき、先に往かれている方々との再開が約束されている。

誰しも死に急ぎたい者はいないが、お互いにやがて来る別れも、どちらが先になろうとも、お念仏をいただき、またお浄土で再開できると味わえばただの別れではなくなる。また会えることのできる別れを、お互いにお念仏を通し語りあえれば、これほどすばらしいことはないのではなかいか。赤く染まった西の空から、心にそう響いてくる。

平成13年9月 寺報「響」
≪写真は原利文氏撮影 12号線江別新橋≫

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