集会鐘(しゅうえしょう)

集会鐘大正初期に建てられた眞願寺の鐘楼堂は、築90年を超えます。この度の事業の基本計画の時に現状調査を行いました。基礎や台座、屋根などもいたみが激しく、補修工事が必要と言うことですが、柱や紅梁などは「自然乾燥によるヒビ割れや多少の変色はあるとしても、しっかりしていて腐蝕している部分もない。」と言う報告でした。 これだけの風雪に90年以上もさらされながら、柱や紅梁が「しっかりしている」のには大変驚きました。今日の技術では、これだけ耐久性のあるすばらしい鐘楼堂は出来ないのではないかとも言われました。現在の鐘は昭和36年にお迎えした2代目で、初代の鐘は384㎏で、昭和17年に戦争で供出しています。

元来お寺は、地域の集いの場所であり、時をつげる鐘があり、この世に生まれてから、お浄土に往生させていただくまでの人生の節目の法要や儀式を送るところです。 又み佛の教えを聞き、私の心のよりどころでもあります。いつの頃からでしょうか、お寺はお葬式と法事をする場所、線香くさいところと言われはじめたのは・・・。

来る平成20年には当寺の開教125周年慶讃法要を迎えさせていただきます。長い歴史の中でご苦労された多くの先人に感謝させていただくことは当然のことですが、本来のお寺のあり方を問い、現代の社会の中でも、「心のよりどころ眞願寺」と言われるようなお寺を、誰でもが気軽に訪れていただけるお寺を目指したいと思います。

現在眞願寺の鐘は「集会鐘」が諸行事の1時間前に十打、「さあ、ご法座がはじまりますよ~。集まってくださ~い。」の意味で打たれます。この鐘の音が十方に響き渡り、たくさんの方々がこの門をくぐり、ご法座にあわれますよう願ってやみません。

平成17年11月

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