札幌正信会発行 法語カレンダー

投稿日:2007年3月1日

今年の法語カレンダーは、懐かしいガリ版刷りの挿絵である。
当寺門徒で世話人の竹本美好氏が代表を務め、また同じく門徒である金子桂次郎氏が指導する「江別孔版画同好会」の会員諸氏の作品だという。

なお、この法語カレンダー発行元は札幌正信会であり、45歳までの若手僧侶で組織する会である。会員である当寺住職が絵のあたたかみに魅かれ、同好会にお願いしたというが、ふくじゅ草やかたくりの花、季節の山の景色など、淡くやわらかい色合いをもった作品群である。
手作りの版画と、分かりやすい佛の教えの文字との組み合わせが、多くの人々の感動を呼んでいるに違いない。

版画の技法は、ロウ原紙を鉄筆でなぞり、インクを含ませたローラーで紙に転写する。ロウ原紙にできた目にみえないほどの細かい穴から、インクが浸透するため、淡い色を表現できるというのである。竹本代表は「パソコンが普及している時代だからこそ手間暇をかけた手作りの良さに興味をもってもらえたら」と話している。
また、法語の文字も実に素晴らしい。手作りの絵に、これほど調和する文字があるだろうか。北海道書道展や毎日展でご活躍の覚英寺衆徒神保雨城氏の作品である。

なお、この法語カレンダーは道内を中心に約百五十寺院に配布されているという。竹本氏や神保氏をはじめとして、このカレンダーの作成から配布に携わった多くの方々に、深い感謝の念をもって、有難うございましたとお礼の言葉を申しのべたい。
ちなみに上の法語は当寺住職の作品であり、その他の幾つかの法語も記してみたい。

 

 

浄土真宗札幌組ホームページにて、法語カレンダーの法話を掲載しています。
メニュー覧『法話集』よりご覧下さい。