坊守から・令和元年9月

 お寺の会館に誰でも書くことができるノートが一冊あります。
ある時ペラペラめくっていくと

おおばばへ
ちょっとかなしいけど うれしい

とありました。
 幼い子の字でした。多分ひいおばあちゃんが亡くなって、お寺で葬儀があったのでしょう。ひいおばあちゃんが亡くなったのは寂しいけれど、親戚のおばちゃんや叔父さん、従姉妹などが沢山集まって賑やかでそれは楽しかったという思いが出ている一文でした。私も小学校の頃、一緒に住んでいた祖母が亡くなりとても悲しくて…。でもお通夜の晩は仲良しの従兄弟達や姉妹で夜遅くまで話したり遊んだりして楽しかったことを思い出しました。
 ノートに書いてくれた子は、幼いながらに命が終わるということを感じた大切な時をお寺で過ごしてくれたのでしょう。住職さんにシールもらったかな。またお寺に来てくれるといいなと願いノートを閉じました。